Reel Work

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岩ビーチ:エントリーエリアのゴロタを抜けると、沖に向かって広い砂地が続く。max15mと遠浅で平坦な砂地に時々点石があり、干渉するものが何もないのでラインワークには最適なポイント。


今日は先日サンケンオブジェクトSPトレーニングを修了された方希望の、リールワークトレーニングが行われました。

リールワークで何をトレーニングするのか?
サンケンでもリールの取り扱いを実践しますが、メインは計測です。ではこのリールのラインを、計測以外でどのように使用するか・・・

バディダイブの際にガイドロープに見立てて伸ばすライン、シグナルフロート(リフトバック)を水中から上げるライン、水中で物を固定しておくためのライン、などと用途はさまざま。

今日は、水中でガイドロープに見立ててラインを伸ばすトレーニングです。目標物が何もないエリアでも、このようにラインを伸ばすことで、自分とバディ、または一緒に潜るチームメイトの指標ラインとして使用していくことができます。


ポイントは岩。ビーチポイントはOWトレーニングでもよく使用しますが、何と言っても平坦な砂地が沖に向かって続き、どこまでもどこまでも果てしなくラインを伸ばすことが可能な地形なのです。(もしかしたら、真沖にあるボートポイント:トライアングルまで行けちゃうかも)


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今日のトレーニングで使用したのはDive Riteセーフティーリールです。
このリールは、主にケーブ・レックダイビングのペネトレーション時に、メインやバックアップ用として使用されていますが、もちろん私達はリクリエーションダイビングでも使用しています。
比較的全体的に小さめで、手の小さな女性でも充分に操作しやすく、ライン巻き上げ時に、ドラムに均等にラインを均す指先の調整もしやすいのです。

また最大の特徴は・・・ 万が一、水中でラインが絡んでも対処ができる!ことですね。(絡んでしまうという問題については別の機会に)水中でラインが絡む時、往々にして多いのがドラム外側とリールドラッグの間にラインが挟まってしまい、そのまま巻き上げ続けると当然ドラムが回らなくなってしまう。そんな時、ドラム外側のパーツを外し、絡んだラインを解き、最終的には巻きなおしてエキジットすることができます。

ラインは、ケーブ用を使用。他にレック用が選択できますが、ケーブ用ラインは43m。レック用は耐久性の強い太めのラインを使用するので、ラインの長さは27mとなり、私たちの本来の目的、上記の用途ではケーブ用ラインを選択します。

ドラムはプラスチック製。新品はもちろんピカピカです!これを自分のものにするべく、ドラムの淵を鑢で削って角を取ったり、グリップのネジの位置を変えて手の大きさに合わせたり、ラインの先端にはシャックルまたはオリジナルのストッパーを取り付けたり、と使用するまでにさまざまなオリジナルのカスタマイズが加えられる訳です。


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今日は、6名のダイバーがこのラインを指標として水中を動きます。水底にラインを伸ばす、と言ってもラインを伸ばしていくだけでは・・・。巻き上げ、絡み、環境へのダメージなどなど、気をつけなければならないことは多々あり。。。

一番気をつけなければならないのは、自分が水中に伸ばしたラインに、他のダイバーが絡んでしまうことが絶対に無いようにするべきことです。ラインが水底から浮いたまま伸ばし続けると、絶対に絡みの原因になります。ラインは水底に這うように伸ばされていなければなりません。

またラインを伸ばす際、ラインの撓みは絡みの最大の原因になります。適度な張り、巻き上げ時の強さなどの調整がポイントです。
ラインを伸ばしながら、ラインの浮き具合を確かめつつ前進。そして点石やアンクルウエイトを使用して、水底からラインが浮かないように適度な感覚で固定していきます。それに夢中になっていると、自分の浮き具合が・・・?巻き上げたりしちゃうんですね〜。
もちろん水底に干渉することなく、作業しやすいように水底に近い所で中性浮力をキープして行う、これがラインワークトレーニングです。